雪に消えたクリスマス
12月17日。
今日は、麗と一緒にオムライスの旨い店へと足を運んだ。
「あ、俺タラコオムライス」
「私、ハイジのオムライス」
二人が注文すると、数分後には温かい湯気を上げながら、注文の品が目の前にだされる。
俺と麗は、運ばれた料理に舌づつみを打ちながら、なんでも無い世間話に華を咲かせる。
もっとも、俺の方は、ここ二年のこっちの状況が分からないので、もっぱら麗が、話題作りの中心ではあったが…。
「…ところでさぁ」
話に一段落がつくと、不意に、麗が言葉を切った。
「うん?」
俺は、何気なしに、麗の問いに相づちを打つ。
二人とも食事が済み、後は、食後のデザートを待つのみとなっていた。
「創真って、この二年間、どこで何をしていたの…?」
突然の麗の質問に、思わずキョトンとした顔をしてみせる俺。
そう言えば、麗にはまだなにも話ていなかったことに気付く。
そう言えば、二年振りに帰ってきて、初めて麗に会った時、麗は、俺にたくさん聞きたい事が あるのだと言っていた。
「あ、そうか…まだ言ってなかったんだっけな?俺、ちょっとの間、旅行してたんだよ…ホラ、オヤジ達が死んだだろ?なんとなく、願いを継ぐっていうのかな?オヤジ達、海外旅行するのが夢だったからな…俺が代わりに…っていうのも変だけどな。ま、ブラブラっと…」
今日は、麗と一緒にオムライスの旨い店へと足を運んだ。
「あ、俺タラコオムライス」
「私、ハイジのオムライス」
二人が注文すると、数分後には温かい湯気を上げながら、注文の品が目の前にだされる。
俺と麗は、運ばれた料理に舌づつみを打ちながら、なんでも無い世間話に華を咲かせる。
もっとも、俺の方は、ここ二年のこっちの状況が分からないので、もっぱら麗が、話題作りの中心ではあったが…。
「…ところでさぁ」
話に一段落がつくと、不意に、麗が言葉を切った。
「うん?」
俺は、何気なしに、麗の問いに相づちを打つ。
二人とも食事が済み、後は、食後のデザートを待つのみとなっていた。
「創真って、この二年間、どこで何をしていたの…?」
突然の麗の質問に、思わずキョトンとした顔をしてみせる俺。
そう言えば、麗にはまだなにも話ていなかったことに気付く。
そう言えば、二年振りに帰ってきて、初めて麗に会った時、麗は、俺にたくさん聞きたい事が あるのだと言っていた。
「あ、そうか…まだ言ってなかったんだっけな?俺、ちょっとの間、旅行してたんだよ…ホラ、オヤジ達が死んだだろ?なんとなく、願いを継ぐっていうのかな?オヤジ達、海外旅行するのが夢だったからな…俺が代わりに…っていうのも変だけどな。ま、ブラブラっと…」