雪に消えたクリスマス
・第八話 探し物…

命というモノは、有効期限のある時計を持っているの同じだ
 
 その時計がいつ止まるのかは、持っている本人も分からない
 
 一年かもしれないし、五十年かもしれないし、百年かもしれない…
 
 でも確実に言えることは、

  どんなに長く動いている時計も、

   いつかは止まるというコト…
 
チクタク、チクタク…
 
 眠っていても、

   決して止まるコトのない時計…
 
 時計のぜんまいを捲くたった一つの鍵を持っているのは、
 
神様だけ…
 
 そんな神様は、

  時々だけど、

   時計のゼンマイを捲くコトがある
 
 少しだけ捲かれた時計は、

  また少しの間だけ動き出す…
 
 神様はどうして、

  僕の時計のゼンマイを捲いたりなんかしたのだろう………?
< 81 / 121 >

この作品をシェア

pagetop