アネモネ~儚い恋~
『わかっておるぞ。そなたは人間になり、その人間と恋に落ちたいのであろう。

いいだろう。そなたの前世のとき私は忙しくて、そなたに幸福をもたらす前に死なせてしまった。次のときには、幸福をもたらそうぞ。』



「ありがとうございます!」



『必要な条件は私がそろえてやるとしよう。だがな、私と約束してほしいのじゃ。』



「………どんな約束ですか………?」



『両思いになるまでは時間をあげよう。だけど、両思いになってから半年じゃ。半年間の間で幸せになるといい。』






…………半年………?


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