アネモネ~儚い恋~
「ど………どういう意味ですか?」



『………そなたは半年たったら消えてしまうだろう。』



「そんな!!!だって、幸せにするって言ったじゃないですか!!!」



ひどいよ………





『仕方のないことじゃ。私だってこんなことはしたくない。だがな、これが“天界の掟”なのじゃ。』



「そんな………」



「次には幸せにするってどういう意味ですか?」





『後世のことじゃ。赤ちゃんから生まれたなら幸せにすることは誓える。だが、途中からだと………幸せにすることは誓えないのじゃ。』




「ナナ………」




「わかりました。でも、それでも、私は彼に会いたいのです」




「ナナ………。じゃ、行っちゃうんだね………?」




「うん………。離れててもリンは友達だから。いつも見てて………。」





「ずっと見てるよ………」




『では、行うとしよう。いいか、ナナ。そなたはこれから、宮守ナナ(ミヤモリナナ)じゃ。ちゃんとやるのだぞ。では!!!』









急に明るくなり、神さま、リンの姿がだんだん消えていった。


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