黒猫「夜」の惨殺劇
「今日はどうしたの?」
中に入り椅子に腰掛けながら
ブラッドは問う。
“お茶を一緒にしようと思って”
相手にバスケットを差し出す。
「何?…わぁ。美味しそう」
バスケットの中身はクッキー。
もちろん毒入りの。
「もらっていいの?」
少女は嬉しそうに言う。
“えぇ。構いません”
僕も嬉しそうに言う。
「お茶入れてくるね♪」
机にバスケットを置き、
キッチンに消えていく。
そして数分後、
「はいどうぞ」
出てきたティーカップには
真紅のお茶が入っていた。
“有難う御座います”
カップに口を付け一口啜る。
ティーからは薔薇の香りがするが、
味は鉄の味・・・
「美味しい?」
少女は嬉しそうに問う。
“えぇ。美味しいですよ”
僕は妖しく微笑んで言い。
“さぁクッキーでも召上って下さい”
持ってきたクッキーを勧める。
「貴方も一緒に食べましょ?」
ブラッドは僕にクッキーを勧めてきた
“僕はお腹痛いからいいよ”
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