黒猫「夜」の惨殺劇
嘘・・・
本当は痛くない。
だってそれは毒入りクッキー。
「食べられないの?」
ブラッドの声が曇る。
“えっ?”
ヤバイ・・・
逃げなきゃ・・・
「私が上げるって
言ってるじゃない!!」
床の木々が燻り、
扉がどんどん小さくなる。
“ゴメン!!もう失礼するよ”
ブラッドを怒らすと怖い。
僕でもやっと敵う位だ。
「待ちなさいよ!!」
一気に扉が小さくなる。
“さよなら”
ギリギリ外に出る事が出来た。
「待ちなさいって
言ってるじゃない!!?」
家全体で怒りをぶつけてくる。
この森で唯一
娯楽の玩具に出来ない。
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