黒猫「夜」の惨殺劇
「この森も随分血の香に
満たされたね」
奴は淡々と言う。
僕の恐怖とは裏腹に、
愉快そうに笑う。
“何であんたが此処に居んの?”
僕は警戒しながら問う。
「君が調子に乗ってると言う事を
聞いてね」
誰が言った・・・
僕の事を恐れない者。
ブラッド…
“それで?どうする訳?”
僕は後ずさりしながら問う。
「…闇に閉じ込めるんだよ」
奴が言った瞬間、
目の前は闇に包まれた。
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