不良
明るいところに着いて、相手の顔を見て、俺は驚いた。


俺らを襲った奴は、稲垣だった。


「うわー。マジかよ……」

俺はつぶやく。


橋本は少し遅れながらきている。


たぶん橋本も驚くだろうなぁ。


そう思っていると、後ろから橋本が来た。


「神崎くーん!誰だったー?」


そんな風に言いながらこっちにくる。 


「えっ!?」


案の定、稲垣を見た橋本は驚いていた。


「うわー、稲垣………」


橋本はそんな風につぶやいた。


なんか俺の呟きと似てる気がするんですけど。


「こいつ、いつ起きるかな?」


地面に寝っ転がってる稲垣を指して橋本に言う。


「うーん………。もうそろそろ起きるじゃない?」


橋本はそう答えると稲垣の頭を叩いた。


おきなかったけど。


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