不良
「何やってんだよ!いきなし人を殴るなんて!」

…………人?

「人?幽霊じゃ………?」
亮太は少し申し訳なさそうに、

「そうか………。豪ちゃん気付かなかったんだ」

………気付かなかった?

亮太は看護婦が幽霊じゃなく人だって気付いてたのか………?

「お前は気付いてたのか?」

亮太は、もちろんと言う顔をしながら、

「ああ。もちろん気付いてたさ。」

「じゃあ、教えてくれよ!」

亮太は思いっきり顔を歪めた。

「は!?何言ってんだよ!自分が飛び出して殴りかかったんだろ!?」


…………あっ。そーだった。

正直、ちょっと恥ずかしい。



亮太は、俺が少し顔を赤らめてるとこを見て、少し笑いながら言った。

「まぁ、とにかく看護婦さんに謝らないと。まず電気をつけて来きなよ。」

まぁ、薄暗いからな。
当たり前か。

「そーだな。」
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