不良
俺は部屋の電気をつけた。
幸い周りの人は起きない。

俺は看護婦さんに近づいた。

「あの、すいません。俺の早とちりで殴っちゃって………。」

俺は結構下手に出た。

畜生、不良がこんなんでいいのかよ………。


なんて考えてると看護婦がこっちを向いた。


「いいのよ。それより、私を幽霊に見間違えるなんて、ドジねぇ」

くっ。誰がドジだ………。
というか、俺が想像していた歳より大分若い。

多分20代前半だろう。

結構美人だ。


俺がそんな事を考えてる間、亮太は色々考えてたらしい。

看護婦に質問する。

「なんでナイフなんて持ってたんですか?」


………言われてみればそうだなぁ。

………………俺は何考えてたんだろう。

まぁ、何でナイフ持ってんのか気になるな。

「たしかに、何でナイフなんて持ってたんすか?」

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