不良
……………朝。

……………………眠い。

とか思いながら目をこする。

俺は顔を洗うために起き上がる。

横ではまだ亮太と健太が寝ている。

時刻はまだ7時。

今日は日曜だから学校はない。

健太は明日退院だから学校には来れるだろう。

洗面台の前に立ち、顔を洗う。

顔を洗い終わり、サッパリして病室に戻ろうとした時、後ろで声がした。

「神崎君?」

この声には聞き覚えがあった。

大体予想をつけながら振り向く。


そこには藤崎さんが立っていた。

やっぱり…………。


「はい?」

ちょっと素っ気なく言う。

何故か藤崎さんは顔を赤らめていた。

「どーしたんすか?」

俺は少し不思議そうな声をだす。


まだ藤崎さんは顔が赤い。
「あっ、あのさ…………」
< 23 / 141 >

この作品をシェア

pagetop