不良
「暇だし、一緒に散歩行かない?」

藤崎さんは言い終わると更に顔が赤くなった。

あまりに唐突だったために俺は思わず、

「は?」

と言ってしまった。

「あっ、やっぱりダメだよね…………」 

藤崎さんの顔が暗くなった。

まだダメとか言ってないんだけど…………。

でも、こんな顔をされてダメって言うのは気が引ける。

「いや、いいっすよ。」

思わず許可してしまった。
まぁ、どーせ暇だし、いいか。

俺が行くと言う返事を出すと、藤崎さんの顔が明るくなった。

「ホント!?じゃあ私着替えてくるね!」

藤崎さんは嬉しそうな顔をしながら走って行った。


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