不良
「でも、神崎君てそんな感じしないよね。もっと優しい感じ」

普通に俺は不良っぽくない。服以外は。髪の毛とかは普通に茶髪だし、なんか微妙に尖ってるし。


「良く言われる。ソレ」

新一高に入学した時は、みんなになめられてた。

でも、今は違う。


なぜ俺みたいなやつが今はなめられてないのか。

ホントならカツアゲやいじめの対象になってもおかしくない。

そのことを藤崎さんに話してみよう。

「藤崎さん。教えようか?なんで俺がみんなになめられてないか。」

「…………うん。でも待って、藤崎さんじゃなくて、菜々って呼んで♪」

「わかった。」


俺は話し始めた。

みんなが俺を強いと認める理由を…………。
< 26 / 141 >

この作品をシェア

pagetop