不良
反射的にパンチをよけた俺は、しゃがんだ態勢のまま回し蹴りを繰り出す。  
「オラァァァァ!!!」

その蹴りは篠崎の腹部に直撃する。


ドコッ!


鈍い音がした。

またもや篠崎がよろける。
「グッ……………テッ、テメェ…………調子に乗ってんじゃ…………」


ボコッ!


篠崎は言葉が終わる前に床に倒れる。

次は膝蹴りが腹に入った。

「グッ………やるじゃねえか…………。このままじゃ俺のメンツが立たねぇ………。今まではお前を甘くみていたが……………、認めよう。お前は強い。だから………、今から本気でいくぞ!!!!」

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