不良
散歩2
「ってな訳で、番長はそのまま篠崎。でも学校1強いのは俺になったって訳。」

俺は笑いながら奈々に言った。

でも奈々自身はちょっと深刻そうな顔をしている。


「神崎君ってすごいね。私泣いちゃいそう……」

奈々が少し泣き目になった。

「いやいや!友達として当然の事をしたまでだから!泣かないで!頼むから!」

奈々は必死で涙を堪えてるようだ。



少し沈黙があった後、奈々が口を開く。

「当然の事って言っても、凄いよ!私感動しちゃった!!神崎君カッコいい!」

やっと普通の奈々に戻ったようだ。
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