不良
「…………ん、………………やん、…………ちゃん!豪ちゃん!!!!」

俺は亮太の声で我に帰り、前を見ると、もう病院に着いていた。

横にいる亮太が心配そうに声をかける。

「大丈夫?豪ちゃん。ずっと黙ってたけど。」

「ああ。ちょっと考え事しててな。」

亮太は何を考えてたか聞きたそーな顔をしていた。

亮太に話すべきか?でも、話すと長くなりそうだし、話さないことにした。

このまま動かずにいると、しつこく聞かれそうだし、まずは動くことにする。

「さっ!行くか!」

と少し大きめの声をだす。
亮太は少し、不満そーな顔をしながら、

「だね」

と素っ気なく賛成してくれた。

俺と亮太は健太のいる病院へ入った。
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