不良
病院に入り、亮太が受付で健太の病室を聞きに行く。

俺はその間、ロビーのテレビを見ていた。


亮太が受付から戻って来て、健太の病室は304号室だと言った。

俺らは健太のケガが重大でない事を祈りながら病室へ向かった。





エレベータで3階へ行き、304号室を探す。

部屋は丁度廊下の真ん中あたりにあった。

病室は6人部屋で、中は結構にぎやかだで楽しそう。

少し中を覗いた後、入口のところの名札で健太の名をさがす。

「中村 健太、中村…………あった!」

名札の横のベット番号を見ると、ベットは部屋の一番廊下側だ。でも、カーテンが全部閉まっていて中に健太がいるかどーかが分からない。
とりあえず、名前を呼ぶことに。

にぎやかだし、多少大きな声を出しても大丈夫だろう。

「健太!いるか?健太!」
「だれだ!!!」

俺は声を聞いてビックリした。声は確かに健太だが、いつもより暗く、何かを恐れてるような声。

とにかく、顔を見るために、カーテンを開けてもらうことに。

「健太!俺だよ!豪!顔が見たくて見舞いに来たぜ!とにかく、カーテン開けてくれよ!」

「俺もいるぜ!健太!亮太だよーー!」

俺らは直ぐにカーテンが開くと思っていた。

が…………………………………


「豪??神崎 豪??亮太??宮本 亮太??…………証拠は?」


……………は?


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