兄と秘密の恋愛を
「おーい、美央」


「はーい」


お父さんに呼ばれたので、私は書斎に走った。


「なあに?」


「これを隼人に渡してくれないか?」


「えっ」


書類・・?
そんな・・今気まずいのに・・


「イヤか?」


「ううん、ただ、喧嘩・・してて」


お父さんの顔はキョトンとなった。


「アハハ、これで仲直りしてきなさい」


そう言って、書類をバッサリと私に手渡した。


「ええ・・・」
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