兄と秘密の恋愛を
「あのっ・・境 隼人って人はどこですか?!」


「ハイ、その方なら、303号室でございます」


「ありがとうございますっ」

病院の中だけども、
必死で走った。


私のせいなのだから、


大怪我でも負っていたらどうしたらいいか――


頭の中はパンクしそうで、


心臓の音はたいそううるさい。


こんなに緊張したの、


彼氏に別れを告げられた時以来なの――


「ここだっ・・・」
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