兄と秘密の恋愛を
「お兄ちゃん・・」


「俺は君のお兄ちゃん?」


そんな、


そんな事言われるなんて


想像した事もなかった――


「そうだよ、私のお兄ちゃん!!!!」


私はお兄ちゃんの顔を強く握った。


「安心して、私が記憶を戻してあげる」


「えっ・・・」


絶対に。


私が。



「・・・・」


(わが娘ながら意思が強いわ)


「ねえ、お父さん」


「なんだ?」


「あの子なら、記憶を戻せるかもしれないわ」
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