兄と秘密の恋愛を

ある日の事

「あの糞兄~・・・」


「あら、美央、隼人と喧嘩したの?」


「ん・・喧嘩っていうかあ」


さかのぼるのは何時間か前の事。


―――『美央、美央』


『ん~・・お兄ちゃん?』


私は部屋に寝ていた。


『起きて~~雑誌貸して?どこにある?』


『えっと・・ベットの下・・・』


寝てしまった。そう思いながら起き上がったときだ。


『えーっお兄ちゃん何勝手に部屋入ってるの?!』


気づいた!!部屋には入るなって言ってたのに・・


『お兄ちゃん出て行ってよう』


『なんだよっお前が寝てて返事しなかったから入ったんだよ』


『雑誌とか後でいいじゃん~』


『今読みたかったんだから、いいじゃねえか、何も見てねえよ』


『けど入ってほしくなかったのぉ』
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