兄と秘密の恋愛を
『・・お前知ってたんだな』


・・・言っていいのかな。


『うん・・・・』


心臓、ドクドク言ってる――


『そっか』


『え・・』


何それ・・・


『言い返さないの?!!!』


『俺はお前みたいにガキじゃねえんだ。悪いね』


なっ


何それぇ・・・・!



――

「・・・」


なんなの・・アレ・・


「すっごく悔しい」


「兄妹なんだから仲良くしてね?」


お母さんはお皿を丁寧に拭く。


「分かってるよ」
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