たった一度の恋だから






「お母さん!今日来る人どこの部屋使うの?!」





アタシはこらえる間もなく聞いた。





そわそわし過ぎて足をバタバタさせる。





「なに?そんなに焦って。そんなのあっちが決めるに決まってるでしょ?」





「はァ?!嫌だよアタシ!!隣の部屋まる聞こえなんだもん!!」





「知らないわよ。奏のワガママは通らないのよ?」





ワガママ?!アタシのは正論だよ!!





お母さんは心配とかない訳?!一応娘でしょ?





「お母さッ『ピンポーーーン♪♪』





「あら!もう来ちゃったのかしら??」





・・・・・最悪・・・・・。





アタシはチャイムを無視して自分の部屋に向かった。





なんな訳?・・・同居人なんてもっと早く言うものじゃない?





お母さん達は、勝手すぎだよッッ!!





部屋に入るととりあえずベッドに沈んだ。





「あらまぁッ!さぁ!!上がってちょうだい♪」





お母さんは客のお世辞に乗っかってるらしい。





こりゃ佳苗の家決定だね・・・↓↓↓






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