ヴァンパイアKISS ~姫の王子?~
ヴァンパイアは、それっきり何も言わなくなった。
私が何かの反応をするのをまるで待っているように。
「あ・・・」
何も言えない。
またさっきに逆戻り。
ヴァンパイアは、そんな私を見るなり
「だからお前には、俺の主人になってもらわなければいけない」
なんなんだ・・・?
今、私の前で起こっているコトは、全て現実なの?
「しゅ、主人って・・・」
「簡単なコトだ。お前は俺に血をくれればイィ」
血をくれればって・・・
待って...
この内容、私知ってる。
確かコレって・・・
「本と同じ?」
私は小さく独り言を呟いたのだった。