ヴァンパイアKISS ~姫の王子?~
ヴァンパイアは不思議そうな、そして何処か怒った感じの顔で私を見た。
「私の部屋に行くには、私の質問に全部答えてからにしてっ!」
私は強気な自分を少しずつ取り戻した。
今死んだって後悔はないし、未練もない。
なら・・・
ヴァンパイアに歯向かったって何の利益も損害もないのだ。
ヴァンパイアはため息をついて、近くにあったソファに腰をかけた。
「それで・・・姫の質問とやらは?」
答える気になったみたいだった。
少しだけ...
ガッカリしてる自分が何処かにいた。