ヴァンパイアKISS ~姫の王子?~
「まず、アナタの名前は?」
いつまでもヴァンパイアっなんて呼ぶのもおかしい。
だから始めの質問には、やっぱり名前から聞くものだろう。
ヴァンパイアは、少し困ったような表情を私に見せる。
「名前・・・ナイの?」
聞いてしまってからハッとして我にかえる。
名前がナイなんてありえないっっ
ヴァンパイアは、口を開いた。
「ユウ」
「え?」
「だから・・・ユウだ」
ヴァンパイアにしては、人間みたいな名前なんだな...
でもそれ以上に私は、また違った意味でビックリした。
私の頭の中で、懐かしい声が響いていた・・・