ヴァンパイアKISS ~姫の王子?~
「じゃあ、次の質問ねっ!」
なんだか楽しくなってきている自分がいた。
ヴァンパイアについて、少しだけ分かったコトがある。
やっぱり、紗世に借りた本は、半分以上当たっていた。
だけど、ヴァンパイアは全員が全員、ニンニクや十字架を嫌いだとは限らないみたい。
現に、ユウにソレを見せても、何の意味もなかった。
「どうして私が姫に選ばれたの?」
私はずっと気になっていたコトを聞いてみる。
ユウは、迷うコトなくスグに答える。
「俺が一目見て気に入ったからだ」
何の照れもなく、ストレートに言われて、不覚にも顔が赤くなってしまった。
ユウはソレを見て、さっきのニヤニヤ笑いを浮かべた。
「じゃ、じゃあ!もし姫になったら私はどうなるの?」
少し声のトーンがおかしかったが、気にせず聞く。