ヴァンパイアKISS ~姫の王子?~
ユウは、答える。
「俺の嫁になったら、お前はヴァンパイアになるだけだが?」
最後に?をつけられて、少し困ってしまう。
「わ、私もヴァンパイアになって、どぉなんの?」
「生涯を共に過ごす、ただそれだけだ」
ユウは真顔で答える。
嫁になったら、ヴァンパイアになる・・・か。
ヴァンパイアって...天国に行けるのかな?
「ねぇ」
「ん?」
「天国と地獄、どっちに行ける?」
私はそんな意味不な質問を聞いている。
私にとっては、重要なコト。
「・・・どちらでもないな」
「え?」
「ヴァンパイアは天国の属性でも地獄の属性でもない。」
「じゃあ、なんの属性なの?」
ユウは少し考えてから答える。
「人間の属性・・・だな」
私は口が開いたまま、ふさがらなかった。