ヴァンパイアKISS ~姫の王子?~


バッジの色が緑。私たち1年は青だから、明らかに2年だと分かる。


「こんなトコまで何しに来たの?カッコいい人探し?」


男の一人がそう言う。私は


「あんたらみたいなの、誰も相手にしてくれないませんよ・・・可哀相です」


一応先輩には敬語。でもやっぱり返ってくる返事は


「テメっ可愛いからって調子のんなよっ?!」


大声で言われ、さらに腕を掴まれて、何処かに連れて行かれそうになる。


周りの人は、もちろん見て見ぬふり。




・・・人間って愚かだな




そんな風に感じてしまう。


そうして、私が抵抗せず、そのまま連れて行かれそうになっていると


「おい」


私たちの後ろから、聞いたコトのある低い声が聞こえた。


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