ヴァンパイアKISS ~姫の王子?~

3



学校は今日は終わり。


学校内でのケンカのために出た負傷者は、あまりに酷い怪我みたいで・・・


その犯人はすぐに名乗りをあげるようにと、チラシまで貼られる始末。


皆、怖くて犯人の名前はあげれなかった。


というより、迷惑だった不良を倒してくれたという、尊敬の意を込めてもいるようで。


だから私・・・と、ユウは、ある場所に来ていた。


「まぢで?!」


電話で伝えた時には、あまりにもビックリしていた。


まぁ、当然の反応なんだけどね。


「ヴァンパイアが見つかったから、連れてくね」


私はそういい残して、電話を切った。


本をしっかりと鞄に入れたのを確かめて、私は家を出る。


「おぃ」


「なによっ」


私は振り返りもせず、ただ歩き続ける。


「俺らは何処へ行く?」


「いいから。黙って来なよ」


あまり関わりたくはない。というか、今にでも走って逃げてしまいたい。


だけど、付きまとわれるのは確実。


なら、私よりもいい姫がいることを教えてあげるべきだ。


そして、ヴァンパイアに会いたがっている人の家に、着く。









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