ヴァンパイアKISS ~姫の王子?~
「なんで勝手に上がってんのよ!!」
私が怒ると、ユウは
「興味があってな・・・ココは姫の下僕の家か??」
「げ、下僕って・・・」
私が何も言えずにいると、紗世が話し始める。
「この人が、ヴァンパイア??」
紗世は目をキラキラさせながら私に尋ねる。私は、ため息をこぼしながら答える。
「そう」
そういうなり、私の手を離して、ユウに近づいていく。
「初めまして♪美姫の友達の紗世って言いますっっ」
紗世は上目づかいをしながら、お辞儀までしてユウに挨拶をしている。さすが女。
「ほぉ。友達か。お前の血は、どんな味がする?」
「え??」
紗世が少し戸惑ったような顔をする。
「ちょ、ユウ!!」
私は紗世を後ろにかばって、真剣な目で見つめるユウの前に立つ。
「アンタは血さえもらえれば誰でもいいわけっ?!」
私が怒ると
「ヤキモチか?姫」
「は・・・」
私はカチンとくると同時に、後ろにいる紗世が
「血、吸ってもかまいませんよ」