ヴァンパイアKISS ~姫の王子?~


「なんで勝手に上がってんのよ!!」


私が怒ると、ユウは


「興味があってな・・・ココは姫の下僕の家か??」


「げ、下僕って・・・」


私が何も言えずにいると、紗世が話し始める。


「この人が、ヴァンパイア??」


紗世は目をキラキラさせながら私に尋ねる。私は、ため息をこぼしながら答える。


「そう」


そういうなり、私の手を離して、ユウに近づいていく。


「初めまして♪美姫の友達の紗世って言いますっっ」


紗世は上目づかいをしながら、お辞儀までしてユウに挨拶をしている。さすが女。


「ほぉ。友達か。お前の血は、どんな味がする?」


「え??」


紗世が少し戸惑ったような顔をする。


「ちょ、ユウ!!」


私は紗世を後ろにかばって、真剣な目で見つめるユウの前に立つ。


「アンタは血さえもらえれば誰でもいいわけっ?!」


私が怒ると


「ヤキモチか?姫」


「は・・・」


私はカチンとくると同時に、後ろにいる紗世が





「血、吸ってもかまいませんよ」






< 50 / 65 >

この作品をシェア

pagetop