ヴァンパイアKISS ~姫の王子?~
2人ともがビックリしている。
「紗世は駄目!!ユウ、アンタが欲しいのは私の血でしょ?!」
自分でも何を言っているのか分からない。
あのまま紗世の血を吸っていれば、私は姫にならなくて済んだのに。
付きまとわれる心配もなかったのに。
どうして体があんな行動を起こしたのだろう。
ユウも、紗世も何も言わない。
私も、何もいえなくなる。
すると
「あははっっ引っかかった♪」
紗世が急に笑い出す。
「え・・・??」
私は紗世の顔を見る。
ユウも、同じように笑い出す。
「お前はやはり、俺の姫だな」
「な、何なのよ」
私は2人を睨みつける。紗世が口を開く。
「少しビックリさせてやろうと思って♪だって美姫、ヴァンパイアに興味ないなんて言うからさ!ホントにないのかなぁ・・・って」
「だ、だからってあんなこと・・・ユウが本当に吸ってたら・・・」
次にユウが口を開く。
「そんなもの、するわけがない。俺が興味を持っているのはお前だけだからな」
私は唖然としてしまう。
まるで、仕組まれたような感じ。