ラスト・メッセージ
夕方で仕事は終わった。

その日、俺は久しぶりに美樹に電話をした。


別れる為に……。


7時に、渋谷のハチ公前で待ち合わせをした。


「久しぶり、章ちゃん。」


グレーのスカートタイプのスーツに身を包んだ、美樹が小刻みに肩を上下に揺らしながら、俺の腕に自分の腕を絡めてきた。


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