ラスト・メッセージ
「章ちゃん……来て?」


布団から、ひょこっと手を出して、手招きをしていた。


「どうした、稟?」

ベッドの脇に行き、稟の顔を覗き込んだ

「ねぇ…久しぶりに、キスして…?」


「何だよ、急に?」

「手術、頑張ったご褒美に?」


「分かった。」


稟が、ゆっくり目を閉じるのを見届けて柔らかな稟の唇に…キスを落とした。


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