ラスト・メッセージ
「章ちゃん、止めて?悪いのは私なの」

俺は、頭を下げたまま首を横に振った。

「俺が悪いんだ。
こんな事して許してもらおうなんて、思ってない……。

俺は、美樹に何もしてやれなかったうえに、ここまで追い込んでしまったんだ。
お前には…寂しい思いばかりさせていた……。

一人の男として……
一人の人間として、
最低な事をした!」

「もう……止めて?彼女いるのに、最初に誘惑したのは私の方だった。

こんな事しても、章ちゃんの心を留めておく事なんか、出来ないのにね……。

ホント……ガキだよね、私。」


頭をゆっくり上げて、美樹を見た。


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