ラスト・メッセージ
美樹の大きな瞳からは、今にも涙が零れ落ちそうだった。


「私ね…手首切る前の日、新しく神戸に会社が出来るんだけど、そこにチーフとして行かないか?
って誘われてたの…。

どうしようか迷ってた。

神戸行けば、今以上の仕事をさせてもらえる…。

でも、章ちゃんと居られなくなる……

そう思ったら、自分でもどうしていいか分からなくなって…
だから、こんな事したの……。

章ちゃんに……心配して欲しくて…。

病院で目が覚めた時後悔したの……。」

< 136 / 304 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop