ラスト・メッセージ
「稟…シャバって言葉はしたないわよ」

稟の母親が怪訝そうな目で稟を見た。


「はあい……。」


今日の稟はテンション高い。


やはり、病院のベッドの上で、点滴の生活が長かったからなのか、少し興奮気味だ。


「ねぇ、章ちゃん。退院したらさぁ、久しぶりにデートしようね?」


「ああ。いいよ。
上手いもんでも食いに行くか?」


「章ちゃんの奢りなんだぁ~!やったね。」


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