ラスト・メッセージ
日に日に稟は、元気になって行った。
乳癌で、手術を受けたなんて、信じられない位だ。
退院の前日。
「いよいよ、明日
退院するんだね、私……。」
「ああ。長かったな、病院生活も。」
「うん…。
五年間再発しなかったら、完治なんだって……。
でも、再発しないっていう保証はないって……言われちゃった。」
急に、しんみりした顔になった。
「大丈夫だよ。
俺が傍にいるから。自慢じゃないけど、俺……風邪以外、大きな病気した事ないんだぜ?」
「五年て……短い様で……長いよ…。
怖いよ…章ちゃん。再発したら……今度こそ………。」
「稟…?」
乳癌で、手術を受けたなんて、信じられない位だ。
退院の前日。
「いよいよ、明日
退院するんだね、私……。」
「ああ。長かったな、病院生活も。」
「うん…。
五年間再発しなかったら、完治なんだって……。
でも、再発しないっていう保証はないって……言われちゃった。」
急に、しんみりした顔になった。
「大丈夫だよ。
俺が傍にいるから。自慢じゃないけど、俺……風邪以外、大きな病気した事ないんだぜ?」
「五年て……短い様で……長いよ…。
怖いよ…章ちゃん。再発したら……今度こそ………。」
「稟…?」