ラスト・メッセージ
「お父さん…?」


稟の問い掛けた。




「やらん!
稟は、嫁にやらん!!」


「あなた…?」
「お父さん?」




「稟は、まだ学生だろ!卒業するまで、娘はやらんぞ!
まだ、二十歳だろ」

「おっしゃる通りです…。でも、俺は稟の傍にいて、支えてやりたいんです。
いつ再発するか分からない癌に、一人怯えてる姿を想像したくないです。」


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