ラスト・メッセージ
「まさか、こんなに早く娘を嫁に出すとはね……。」


「はぁ…すみません。」


「いつまでも、小さな子供だと思っていたが……いつの間にか嫁に行く歳になってしまってたんだな…。」


「そう……ですね」

「稟は、小さい時から何故かお転婆でな…。
木登りしたり、男の子引き連れて遊んだり……。

心配ばかりしていた。」


「そうなんですか」

「あぁ。
でも、親に反抗なんかした事無かった。
だが、君と付き合ってると言われた時、申し訳ないが、私達は猛反対した。
そんな時…初めて稟が…反発してな?

君との交際、認めてくれなかったら、家を出るとまで言った……。」


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