ラスト・メッセージ
パイプオルガンの音が静かに流れ始めた時、扉が開いた…。


お父さんの腕に手を回した稟が、ゆっくりと真っ赤なバージンロードを歩いて来る。


一点だけを見て…。


やがて、稟が俺の横に来て、お父さんが聞こえない位の声で

『宜しく頼むよ。』

その言葉を残して、親族席に着いた。



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