ラスト・メッセージ
「稟、散歩行かないか?天気いいしさ」

「行くぅ。」


手を繋いで、近所の公園に行った。


「やっぱ、平日の公園て、親子連ればっかりだね。」


芝生に座って、小さい子供を遊ばす母親の姿が目立つ。


「いいなぁ…。子供かぁ…。」


稟が、小さな声で呟いた。


「稟…子供は…。」

「分かってるよ…。再発の危険が無くなってからでしょ?」

寂しそうに俯いた。

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