ラスト・メッセージ
その決定戦は、一流芸人の登竜門で、優勝すれば、確実に域の長い芸人になれる。


何度か挑戦しようかと思ったが、いまいち出る気になれなかった。


「お前も結婚した訳だし、一流を目指してみたらどうだ?
お前は、実力は有るんだから、本気出せば、優勝するんじゃないのか?
エントリー終了まであと、一ヶ月は有る。奥さんとも話し合ってみろ。」


「前向きに検討してみます。」


社長室を後にした。

「ピン芸人王者決定戦かぁ……。」


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