ラスト・メッセージ
「えっ…ピン芸人王者決定戦?
章ちゃん出るの?」

洗い物を終えた稟が、手を拭きながら、ソファーに来て俺の隣に座った。


「それって、もしかして……一流芸人の登竜門の?」


「ああ。
稟の為にも、この先産まれる子供の為にも、俺自身の為にも……やりたいと思うんだけど…?」


稟は、ニコッと笑って


「いんじゃない?
やってみなよ。」


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