ラスト・メッセージ
「いいのか?出ても。」


「出なよ。
見てみたいの…。
あの日…病院のベッドの上で、見た夢…実際、見てみたいよ。」


「稟……。有難う」

俺は、優しく微笑む稟を抱きしめた。


俺の背中に回った稟の手が、暖かくて…

俺も、ついつい抱きしめた腕に力が入る…。


頑張らないとな…。

稟の見た夢を、現実にする為にも……。

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