ラスト・メッセージ
翌日、俺は社長室を尋ねた。


決定戦に出る返事をする為に。


「失礼します。」


「おぉ、章夫かぁ。まぁ座れ。
お前が、此処に来たという事は、返事をしに来たんだよな?」


「はい、そうです」

「んで?出るのか?」


「はい。出ようと思いまして……。」


「そうか、そうか。決めた理由は、何だ?今まで首を縦に振らなかったのに。」

「はぁ、やっぱり奥さんですね。
夢で見たらしいです。俺が、優勝するとこを。
奥さんが、夢でなく自分の目で見てみたいそうで…。」


「なんだ…感動する話しじゃないかぁ…。」


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