ラスト・メッセージ
テレビの収録が押していて、中々終わらなくて、歯痒い気持ちにさえなる。


早く、稟の元気な声が聞きたい。


「今月も大丈夫だったよ。」って、笑いながら言って欲しい……。




『はい、OK!でぇ~す!お疲れ様でしたぁ~!』


ディレクターの声がした。


やっと、終わった。

ピンマイクを除けて、ADに「お疲れ!お先っす。」

そう声をかけてマイクを渡した。


「水口さん、お疲れ様でしたぁ。」

と頭を下げていたが、俺は楽屋に急いだ。


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