ラスト・メッセージ
「死にたくないよ……章…ちゃん…。」

いつまでも、俺を抱きしめたまま、泣き続けていた。


「死なねぇよ。

俺が、稟を守ってやる……。

俺の肺と取り替えても、絶対守るから」

だって……稟はまだ22歳になったばかりで、これからお洒落したり、友達と遊んだり楽しくなる時じゃねぇか……。


これから……母親になるんじゃねぇか……。


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