ラスト・メッセージ
「章ちゃん、私ね
怖いけど、頑張るね。
いつか、章ちゃんの赤ちゃんのお母さんになりたいから…。
私の小さな夢だから…。」


「稟!!」


稟の小さな体を、思いっきり抱きしめた。


「章ちゃん…?」


「俺に、何がしてやれる?
稟に何が…してやれる?」


抱きしめた体を離すと、稟はふんわりと微笑みながら


「ずうっと傍にいて?こうして、抱きしめていて?
そしたら、私…頑張れるから…。」


もう一度、稟を抱きしめた。


この温もりを忘れない様に……。


< 209 / 304 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop