ラスト・メッセージ
「よかっ……た。」

瞼を閉じた時、稟の目からも、一筋の涙が流れた。




「稟……生きていてくれて……有難う……。」



握った手に力を込めると、弱々しくながらも、俺の手を握り返してきた。



「章……ちゃん…。」



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